営農をしながら売電収入も得られる、農家に嬉しい「ソーラーシェアリング」
全国での導入件数は、右肩上がりで増加を続けています。
【ソーラーシェアリング設置のための農地転用許可件数】
25年度 | 26年度 | 27年度 | 28年度 |
---|---|---|---|
94件 | 304件 | 374件 | 494件 |
この表からも、人気の高さが伺えますよね!
ただ、やっぱり《農業×太陽光発電》というイレギュラーな組み合わせに疑問点も多いはず。
そこで今回は、
「ソーラーシェアリングに興味はあるけど、うちが育てている作物でも大丈夫なの?」
という、農家のみなさんが気になるであろう、ソーラーシェアリングに適している作物のお話をします。
光飽和点ってなに?
ソーラーシェアリングと相性が良い作物のお話をする前に、知っておいてほしいのが「光飽和点(ひかりほうわてん)」です。
太陽光パネルで太陽の光をさえぎってしまったら、作物が育たないんじゃないの?と心配になりますよね。理科でも、〈光は強いほうが光合成ができる〉と習いました。
しかし、植物には「これ以上光が強くなっても光合成はしない」という光の強さがあります。
その光の強さを「光飽和点」といいます。
この光飽和点以上の光をあてると、葉が焼けてしまったり成育不良を引き起こす原因に。人間の〈満腹〉と同じで、植物にも〈限界〉があるんですね!
光飽和点の値は植物によって違うので、栽培する作物にあわせて適切な遮光率の設定をおこなうことが大切です◎
ソーラーシェアリングに適している作物
作物には特性がある
陽生植物・・・一日中、直射日光で育つ
トマト、なす、ピーマン、きゅうり半陰生植物・・・半日程度の直射日光で育つ
いちご、ほうれん草、レタス陰生植物・・・直射日光でなくても育つ
しそ、みょうが、ニラ
半陰生植物と陰生植物は日陰でもしっかり育つので、ソーラーシェアリングと相性が良いとされています◎
野菜以外で相性が良いのは?
日本が誇る「お茶と稲」も相性が良いです。
お茶は光を当てすぎると苦くなる性質があり、あえて布で遮光する農家もいます。日差しをさえぎることで甘みが増すといわれているので、相性抜群◎
畑の野菜だけでなく、田んぼもOK!
トラクターなどの大きな農機具でも問題なく使用できます。稲作の農期は5ヶ月間なので、残りの7ヶ月間も有効に活用できちゃいますね*
陽生植物はソーラーシェアリングできないの?
陽生植物は一日中直射日光を好み、日陰では育たないので「うちはダメかぁ・・・」とガッカリしている農家のみなさん、安心してください!
一般的に太陽光の遮光率は30%程度あれば、《作物の成育に影響をあたえない》という研究結果がでています。
陽生植物である〈トウモロコシ〉でも導入事例がありますが、「陽生植物だと設置許可がおりなかった」なんて話も聞くので事前に確認が必要です。
まとめ
ソーラーシェアリングに適している作物のお話をしました。
大事なのは栽培する作物の光飽和点にあわせて、適切な遮光率の設定をおこなうことですね。
わたしたちの太陽光発電所でもしいたけを栽培してみましたが、とても大きく立派に育ちましたよ*
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