太陽光発電は、屋根に設置される住宅用と主に野立てに設置される産業用とに分かれますが、それぞれのメリット・デメリットにどのような違いがあるか気になったことはないでしょうか。
今回は、住宅用と弊社が主に施工している低圧太陽光(産業用)のメリット・デメリットの観点から違いについて説明していきます。
そもそも住宅用と産業用の違いとは
住宅用と産業用の主な違いは
発電規模の違い
売電制度の違い
があります。
発電規模10kWから区分される
住宅用と産業用を分ける基準は、その発電設備の発電容量によって分けられます。
基準は10kWで、発電規模10kW未満を住宅用、10kW以上は産業用になります。
また、産業用はさらに、10kW以上50kW未満を低圧、50kW以上2000kW未満を高圧、2000kW以上を特別高圧に分けられます。
売電制度と売電期間に違いがある
発電規模10kWを境に売電制度にも違いがあります。
どちらにも、同じく固定価格買取制度が適応されますが、住宅用(10kW未満)では、発電した電気を自宅などで使い、余った電気を売電するという余剰買取(よじょうかいとり)が適応され、買取期間は10年間です。
一方、産業用(10kW以上)では、発電した全ての電気を売電する全量買取(ぜんりょうかいとり)が適応され、売電期間は20年間になります。
過去のブログでも詳しく説明してますので、もっと知りたい方はこちらをご覧ください。
屋根設置(住宅用)太陽光のメリット・デメリット
屋根設置(住宅用)太陽光のメリット
1. 光熱費が大幅に節約される
基本的には屋根に設置した太陽光発電で、昼間に使う電気を賄う事ができます。そのため、電気料金を安く抑える事ができます。また、最近では蓄電池を導入して、昼間に発電した電気を溜めておき、夜間で使う電気に回す方法も生み出されています。
2. 余った電気は売電できる
発電した電気を使わなかった分を電力会社に売電する事ができます。これによって電気代金を抑えることだけでなく、売電による収入も見込む事ができます。
3. 環境に優しい
太陽光発電は太陽エネルギーのみで発電する方法なので、二酸化炭素をほとんど排出しない発電方法です。海外では太陽光発電などの再エネを取り入れる事で、二酸化炭素の排出量を抑えようという動きが活発になっています。
4. 災害時に役が立つ
災害などで停電になった時や電気のライフラインが切れた時に、太陽光発電を取り付けている家庭では、電気を使うこともできます。非常用の電気としても活用できます。
5. 補助金がでる
補助金は2014年まで国からも出ていましたが、まだ各都道府県・市区町村では独自に補助金を出している箇所もあります。
6. 節約意識が高まる
発電量が見えるモニターが家に設置され、作った電気、使った電気、売った電気を見る事ができるので、家族の全員での節電意識が高まります。
屋根設置(住宅用)太陽光のデメリット
1. 初期費用が高額
一般的に、屋根設置の太陽光発電の設置費用は120万〜200万円ぐらいです。メリットが大きいとはいえ、決して安い金額ではありません。
2. 家の外観を損なう
パネルを設置すると屋根の景観が変わります。あまり気にしない人であれば問題はないですね。
3. 維持費がかかる
太陽光発電のメンテナンスにかかる費用や、パワコンの交換、必要であればパネルの掃除もしなければなりません。
4. 家自体に負担がかかる
新築以外でパネルを設置する場合では、もともと屋根に設置する予定がなかったものになるので、当然家全体に負担になります。
パネル1枚の重さは、約16kgで、容量は250wや265wのものが主流です。例えば、4kWの太陽光発電システムを設置する場合は、250wのパネルなら16枚必要になり、256kgが家にかかってきます。実際はパネルを支えるフレームも含まれるので、300kg程度の負荷が増えます。
以上が屋根設置(住宅用)の太陽光発電のメリットとデメリットです。
自宅に設置することで、電気料金が安くなるだけでなく、売電収入も得られるというメリットが大きいメリットではないでしょうか。
次は野立ての低圧太陽光(産業用)のメリットとデメリットについてみていきましょう。
野立て低圧太陽光(産業用)のメリット・デメリット
野立て低圧太陽光(産業用)のメリット
1. 法的な制限が少ないため手軽に始められる
50kW未満の低圧太陽光発電所は、電気事業法の中での自家用電気工作物というものになります。そのため、管理やメンテナンスはあくまで所有者が行うことになっています。50kW以上の太陽光発電所では、役所への届出や、電気主任技術者を配置、法的点検が義務付けられていますが、これも不要になります。
2. キュービクル(変圧器)の設置が不要
50kW以上の太陽光発電システムでは、キュービクル(変圧器)という機械の設置が必要になります。発電量が大きくなるため、電力会社の電線へ繋ぐ際に必要になります。ですが、低圧太陽光発電システムではキュービクルの設置も不要になり、初期費用も抑えられます。
3. 売電期間が長い
10kW未満の太陽光発電システムでは売電期間が10年間ですが、低圧太陽光発電所では、その期間が20年になります。そのため、事業計画を立てることがより簡単になります。
4. 利回りが高い
一般的な太陽光発電システムでは、利回り10%前後が常識となっています。株では3〜5%、不動産投資4〜6%の利回りが一般的と言われているため、他の投資案件と比べると高い利率であることがわかります。
5. 故障が少ない
太陽光発電システムでは、稼働する部品がないため、消耗品がないだけでなく、故障が少ないのも特徴です。
6. 遊休地の利活用になる
工場の空き地や、潰れてしまったテーマパークなど、活用できていない土地は日本にもまだまだ数多くあります。その活用の一つとして太陽光発電所を作るというのがあります。何も生み出さなかった場所が太陽光発電所になることで、収入を生み出す土地に変わります。また、使われなくなった農地などの有効活用の一つとしても期待されています。
7. 環境に優しく、日本のエネルギー問題への貢献につながる
太陽光発電全般に言えることですが、発電するために必要なのは太陽光だけで二酸化炭素を出さない発電方法のため非常にエコな発電方法です。また、日本のエネルギー問題に貢献する役割もあります。
日本では、エネルギーを作るための燃料の90%以上を輸入に頼っています。今後燃料がなくなったり、価格が高騰すれば日本に大きな影響が出ます。他国に頼ることなく、自国でエネルギーをつくる必要があり、太陽光などの再エネを使った発電所を作ることは、日本のエネルギー問題に貢献することに繋がります。
野立て低圧太陽光(産業用)太陽光のデメリット
1. 初期費用が高額
住宅用と同じですが、作るためには初期費用がかかります。一般的に49.5kWの低圧太陽光発電所を購入すると、約2000万前後になります。固定価格買取制度が始まった平成24年度では、業者から購入すると3000万〜4000万という価格だったので、そこから比べたらやすくなりましたが、まだまだ高額です。
2. 土地が必要
住宅用では、自宅の屋根につけることが多いですが、野立てになると設置する土地を探さないといけません。また、日射量が確保できていない土地でなくてはならないため、土地探しを入念に行う必要があります。
3. メンテナンス費用がかかる
太陽光発電は故障が少ないですが、絶対とは限りません。汚れたパネルの掃除費や、パネルの下に生えてくる雑草の処理費用もかかります。
4. 補助金がない
住宅用の太陽光発電システムを導入する際に、市区町村から補助金が出る場合があります。しかし、産業用太陽光発電所の建築には補助金が出ない場合がほとんどです。
以上が野立て低圧太陽光(産業用)のメリットとデメリットになります。
低圧太陽光発電は、費用はかかりますが、導入をしやすく法的な縛りも少ないです。20年という長い期間、売電収入を得られ、利回りも10%前後のため、仮に2000万で購入した場合、10年で元手の資金を10年で回収でき、残り10年で売れた電気が全て収入に変わります。
まとめ
今回は、屋根設置(住宅用)と野立て低圧太陽光(産業用)のメリットとデメリットについて説明しました。
住宅用では、電気料金が安くなる+収入が得られるが特徴的で、産業用は、長期での売電と手軽く始められるという点が特徴的ですね。
ご家庭での導入や、投資案件として購入する時の参考になれば嬉しいです。
屋根も土地も初期費用が少なくても太陽光発電オーナーになれます。
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現在登録されている案件、千葉市緑区高田町1号発電所では、シミュレーションよりも10%多く発電しており、このペースで発電すると最終的な売上見込みは220%を超える予測です。
残りW(ワット)数は2399W。あとわずかですので、ご購入はお早めに。
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