今回は「パリ協定」についてです。
「パリ協定」を知ることで、なぜここまで再生可能エネルギーについて世界が注目しているのか、私たちが、なぜグリーンエネルギー普及を推進しなければならないのかという理由が見えてきます。
パリ協定って何?
出典:United Nations Framework Convention on Climate Change
パリ協定は2015年12月に開催された「第21回気候変動枠組条約締約国会議(略称:COP21)」にて合意された国際的ルールです。地球温暖化対策に全世界で取り組むためのルールで、地球温暖化から引き起こされる異常気象を抑えるために、世界各国が一丸となって温室効果ガス削減を目指すものとなっています。
この協定により
- 世界の平均気温上昇を、産業革命以前に比べて2度より低く保ち、1.5度以下に抑えること
- 21世紀の後半に世界の温室効果ガス排出量を実質的にゼロにすること
が定められました。
2016年4月に開催された国連本部でパリ協定の署名式が行われ、すでに日本を含めた175の国と地域が署名し、世界中が温室効果ガス削減への活動を進めることになりました。先進国だけでなく、途上国も含む全ての参加国が温室効果ガス排出を目指すもののため、世界全体の取り組みとなります。
日本の目標は、2030年度の温室効果ガスの排出量を、2013年度と比べて26%減少させることが定められています。
日本の目標達成を握る再生可能エネルギー
このパリ協定が定められたことによって、温室効果ガスの排出の元となる化石燃料(石油、石炭、天然ガス)を燃やしてエネルギーを作ることはできない流れへとなって来ています。
日本が2030年に目標を達成するために、政府が掲げた対策として以下のようにまとめられています。
大きく分けると、
- 再生可能エネルギーの導入量増加
- エネルギー効率化
という内容です。
また、2030年度のエネルギーミックスにおいては、省エネルギーを徹底するとともに、再エネの普及率を22〜24%にするとされ、再生可能エネルギーの普及を大きく進めようとしています。
まとめ
今回は、パリ協定についてご説明しました。全世界が温室効果ガス削減に取り組むものであること、そしてこの取り組みのため、再生可能エネルギーへの注目が集まっています。
再生可能エネルギーが普及するのは、いつかではなく、もう近い未来に迫ってきていますね。