太陽光発電と聞くと、家庭の屋根や工場の屋根に取り付けされているもの、広い敷地に大規模に設置されているものなどを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
今回は、住宅用に取り付けされているものと、野立てに設置されているものの違いについてご説明していきます。
発電規模で区分されている
住宅用と産業用は発電規模によって区分されていて、発電規模10kW以上が産業用として区分されています。
「広い敷地に取り付けてあるから産業用である」という認識も間違ってはいないですが、厳密には発電容量によって区分されているんですね。
現在では、遊休地となった土地の他、耕作放棄地に設置するソーラーシェアリングも普及してきているので、山林や農地にもこの産業用太陽光発電もできつつあります。
売電期間と売電のルールが違う
住宅用と産業用の違いは、売電規模であるとご説明しました。また、発電規模10kWを境に、売電期間と売電のルールも違ってきます。それぞれ、見ていきましょう。
住宅用(10kW未満)の売電期間と売電のルール
発電規模10kW未満の住宅用の売電期間は10年間で、電気を使って余った分を売電する「余剰買取」という方式が適用されます。
売電価格は2019年度までが決定されています。
産業用(10kW以上)の売電期間と売電ルール
発電規模10kW以上の産業用の売電期間は20年間で、発電した全ての電気を売電する「全量買取」という方式が適用されています。
売電期間が違うのは、住宅用と違って規模が大きいため、設置してから採算が取れるように売電期間が長く設定されています。
売電価格について、以下の通り決定されています。
この表をご覧いただくとわかると思いますが、非住宅用でも発電規模が2000kW以上ですと、2017年度から入札制に移行していますね。 このことについても、次回以降ご説明していたいと思います。
まとめ
住宅用と産業用の違い
1、発電規模が違う
住宅用:10kW未満が住宅用
産業用:10kW以上が非住宅用(産業用)
2、売電期間とルールが違う
住宅用:10年間 余剰買取(余った電気を売る)
産業用:20年間 全量買取(発電した全部を売る)
今回は、住宅用と産業用(非住宅用)の太陽光発電についてご説明しました。太陽光発電の中でも、住宅用と産業用の違いについてお分りいただけたのではないでしょうか。
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