温室効果ガスの排出量は国内の約40%
火力発電では、主に石油や石炭、天然ガスを燃料として燃やし、電気を生み出します。その際に、大量のCo2を排出します。火力発電による温室効果ガスの発生量は、日本全体の約40%に達する量です。
特に石炭による火力発電では、窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)も排出されるため、健康への影響が懸念されます。
火力発電の費用は年間7.5兆円
火力発電は、石油や天然ガスを燃やして電力を得るため、大量の燃料を必要とします。特に2011年以降は、停止した原子力発電所の発電分を補うため、年間3兆円以上の燃料費の増加が発生しており、総額では7.5兆円以上の費用を必要としています。
この費用は、国民に転嫁されています。経済産業省が公表している資料によると、一般家庭の電気料金は、震災後実に25%も値上がりしているようです。内訳は、色々ありますが、主たる原因は、火力発電所の炊き増しによる燃料費とされています。
火力発電との付き合い方を考える
このように、火力発電は大量のCo2を排出しながら、莫大な費用を掛けて、日々発電をしています。
様々に問題のある発電方式ではありますが、現状日本国内の膨大な電力需要を満たす電力源として無くてはならない存在であることも確かです。
長期的な視野に立ち、少しずつでも火力発電による電力供給を減らしていき、環境や財政に対する影響を少なくしていくことが重要となってきます。